フラッシュ構造・ペーパーコア構造とは?
今回は、「フラッシュ構造」についてご紹介します!
フラッシュ構造は、オフィスSOYAMAの家具工場でもよく使用している材料で、店舗やオフィスの造作家具によく使用されています。
実際にフラッシュ構造を使用して製作した家具もご紹介しています!是非最後までご覧ください!
✓目次
フラッシュ構造とは?
● 特徴と用途
● メリット
● デメリット
ペーパーコア構造とは?
● 空洞に詰めるペーパーコアとは?
フラッシュ構造を使用した家具
● オフィス什器
● 建具2種類(ダイスコア)
まとめ
フラッシュ構造とは?
「フラッシュ構造」とは、家具製作で使用される板材のことを言います。
芯材で枠組みを作り、ベニヤやポリ板などの面材で挟んで製作しているので、内部に空洞が空いている板材です。
フラッシュ構造の内部
● 特徴と用途
フラッシュ構造は、内部に空洞が空いているため、軽いことが特徴です。
側板や棚板・腰板など様々なところで使用され、家具のベースとなる材料です。
● メリット
1. 軽い
軽いことで搬入等も行いやすいです。
2. 曲がったり反ってしまうことがない
フラッシュ構造は、材料に狂いが出ず、反ったり曲がったりしません。
3. 低価格
無垢材などで製作した家具と比較すると安価で製作できます。
● デメリット
1. 耐荷重が少ない
芯材で荷重を支えるため、無垢材などに比べると重いものに耐えられません。
2. ビスを留める位置が限られる
空洞が空いている分、ビスで留められる箇所が芯材や枠組みの位置に限られてしまいます。
ペーパーコア構造とは?
● 空洞に詰めるペーパーコアとは?
ペーパーコアとは、フラッシュ構造の空洞部分に、紙でできた充填材を詰める場合があります。
この充填材をペーパーコアと言います。
空洞部分に強度を持たせたいが、重くはできないときによく使用します。
ハニカムボードなど、段ボールのような素材でできているので軽いのが特徴です。
ペーパーコアを詰めることで、フラッシュ構造でも面材が凹みにくくなります。
自社運営の家具工場では、建具によく使用されています。
このように、ペーパーコアを充填させる構造を「ペーパーコア構造」と言います。
これから紹介するペーパーコアの写真よりも、コア(空洞)が小さく敷き詰められていると木材と同程度の断熱性能もあるといわれています!
自社工場では、「ダイスコア」といったペーパーコアを使用しています。
ハニカムボードは正六角形が集まったもの(英語でハチの巣)を言いますが、ダイスコアは平行四辺形のような形で折り畳み式で伸びるのが特徴です。
建具に詰めたペーパーコア(ダイスコア)
完成した写真は下記でご紹介しています!
フラッシュ構造で製作した家具
棚の戸、側板等をフラッシュ構造で製作し、メラミンを貼って仕上げています!
先ほど紹介した写真の完成形!建具は内部の空洞部分にダイスコアが充填されています!
まとめ
「フラッシュ構造」と「ペーパーコア構造」についてご紹介しました!
自社工場で製作している家具・建具は大半がフラッシュ構造で製作されています。
値段も安く、仕上げの種類も豊富なため、店舗・オフィス・クリニックなど様々な現場で使用しています!
テーブルやカウンターの天板には、フラッシュ構造では強度が弱いため、ベタ芯という構造で製作をしています!
ベタ芯についても、後日ご紹介いたしますので、お楽しみに!
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執筆者:近藤(オフィスSOYAMA広報担当)
2022年入社。会社のHP・SNSを更新しながら現場管理や家具製作の勉強をしています!
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