アンティークドア加工・復元作業-KEN’ZCAFETOKYO清澄白河店-
アンティークドアの加工・復元作業
今回は、以前施工事例でも紹介した
KEN’Z CAFE TOKYO 清澄白河店の「アンティークドアの加工」や「復元作業」の工程について詳しくご紹介します。
KEN’Z CAFE TOKYO 清澄白河店の施工事例の紹介はこちらからご覧ください!
アンティークドアの状態
このアンティークドアは、ガトーショコラ発祥地であるフランスから取り寄せています!
↑店内側
↑外側
↑ドアノブもかなりダメージを受けています。
↑子扉
工場に届いた時のアンティークドアの状態が写真のような状態です。
小さい扉(子扉)と大きい扉(親扉)で構成される扉を、「親子扉」といいます!
作業内容
この届いた状態から作業するのは
・建具が既存の壁より高さがある為、ドアの下端をカット
・内開きドアから外開きドアに変更する(変更するには様々な工程が必要です!下記で説明します。)
・既存のドアノブ、カギが古くて使用できない為、新しい鍵の設置
・レバーハンドルのラッチ機能が壊れているため、ドアクローザー(人によって開けられた扉を自動で閉める働きをするもの)を取り付け
下端をカットしたドア
次に、内開きドアから外開きドアに変更するには下記の作業を行いました。
・アンティークドアに元々ついている面材を親扉に移動(ビスが見えないよう横からビスを打ちます)
・親扉、子扉両方をベニヤで継ぎ足して構造を逆にする
・丁番を内側から外側に移動
面材を子扉から親扉に移動する際に、子扉についていた装飾の分、面材が足りなくなってしまうため、面材の復元部材を製作し継ぎ足しました。
この上から塗装をしてもっと周りと馴染みます。サイズや形は既存のものとほとんど同じです!
復元部材の塗装は、オスモカラーのオークを使用。
実際に色を出して、光の当たり具合なども考慮しながら設計者さんと検討しました。
オスモカラーのオークは、既存のドアの色に近い色で、アンティーク感を綺麗に引き立ててくれました!
難しい加工作業が多く、設計者さんと管理者、現場の職人、工場の職人との連携プレーで出来上がったアンティークドアです。
実際のアンティークドアを使用し、レトロな雰囲気を保ちながらも、見た目がより綺麗に仕上がりました。
昔に使用されていたものを、また再利用し加工、新たな場所で使用することは、とても素敵なことだと感じました。
私も様々なアンティーク家具の加工に携わってみたいと思いました!
執筆者:近藤(オフィスSOYAMA広報担当)
2022年入社。会社のHP・SNSを更新しながら現場管理や家具製作の勉強をしています!
私の自己紹介記事はこちらからご覧になれます!