突板・メラミン・ポリ板・無垢材とは?
今回は、家具製作でよく聞く、突板・メラミン・ポリ板・無垢材の違いについてご紹介します!
これらは、家具の仕上げなどでよく使用される材料です。
特注家具の製作・購入予定の方は、是非ご参考にしてみてはいかがでしょうか!
家具の用途や形によって使い分けられるので、是非最後までご覧ください!
✓目次
突板(つきいた)とは?
● 突板の特徴
● 突板の用途
メラミンとは?
● メラミンの特徴
● メラミンの用途
ポリ板とは?
● ポリ板の特徴
● ポリ板の用途
無垢材とは?
● ポリ板の特徴
● ポリ板の用途
まとめ
突板(つきいた)とは?
突板とは、天然の木材を薄くスライスした板材のことを言い、基材となる合板や集成材などの上に貼り付ける材料です。
そのため、無垢材などの木材の反りや歪みなども、突板の場合は起こりにくいです。
木材の種類・特徴・用途についての記事もアップしています!こちらからご覧になれます。
● 突板の特徴
突板の特徴は、本物の木を使用しているため、木ならではの質感や風合いを感じられることです。
本物の木を使用しますが、無垢材よりも安価に使用できます。
また、突板は丸みのある場所にも使用することができます!
● 突板の用途
突板は、家具製作によく使用されます。
また、家具のエッジ(角)に丸みがあるときの仕上げに使用されることもあります。
突板を仕上げに使用する際には、塗装を行うことがあります。塗装を行うことで、傷がつきにくく、綺麗な家具が製作できます。
レジカウンターのアクセントになっている部分は無垢材・周りは突板で仕上がっています。
メラミンとは?
メラミンは、「メラミン化粧板」と言います。
厚みが1ミリほどの板なので、ベニヤを下地にして使用されます。
また、単色のものから木の模様を表現しているメラミンなど、色や種類が豊富にあります。
● メラミンの特徴
メラミンは表面をメラミン樹脂、中心部はフェノール樹脂で構成されている材料です。
それぞれが、耐熱性・耐水性・耐久性に優れているので、傷がつきにくく、熱や水に強い材料です。
そのため、突板や無垢材よりも強度があります。
● メラミンの用途
メラミンは、家具の仕上げ材として幅広く使用されます。
特に、傷・凹凸・変色などが発生しにくいので、人が触れる機会の多い天板やカウンター・扉などに使用されます。
ブース内のテーブル天板とソファの台輪がメラミンです!
ポリ板とは?
ポリ板は、「ポリエステル化粧合板」と言います。
厚みが3ミリほどあり、薄いベニヤ板の上に化粧紙を貼り付けているイメージです。
ポリ板も、メラミンと同じく、単色のものから木目を表現しているポリ板など、色や種類が豊富にあります。
● ポリ板の特徴
メラミンと比べて耐久性は劣りますが、値段が比較的安価であるのが特徴です。
また、ベニヤと一体になっているため、加工の際はメラミンよりも一工程少なく済みます。
● ポリ板の用途
ポリ板は、棚やキャビネットの内部などの、傷が目立ちにくい場所で使用されることが多いです。
強度のあるメラミンを表面、値段の安価なポリ板を内部にすることで、家具の製作コストをうまく抑えることができます。
無垢材とは?
1本の丸太から切り出して作った木材のことを言います。
メラミンやポリ板などと違い、本物の木のため、木材の温かみや優しさを感じることができます。
● 無垢材の特徴
無垢材は、経年劣化を感じられることが特徴で、季節や時間が経つにつれて、味や艶を楽しむことができます。
また、天然の木材を使用していることから重みがあります。
● 無垢材の用途
無垢材は、木材の温かみなど、木材の特徴を生かしたい家具などに使用されます。
天然の木材ならではの触り心地や、香りを楽しめます。
無垢材は、高級なお寿司屋さんなどのカウンターで一枚板としても使用されています!
無垢材のテーブルとブース
まとめ
突板・メラミン・ポリ板は、それぞれに特徴があり、家具製作などでは用途や費用に合わせて使い分けられます!
また、ポリ板はカットしやすいためDIYでも重宝されています。
メラミンやポリ板は、大理石調のものやラメ感のある可愛いものまで種類が豊富です。
私は、白に黒の模様が入ったメラミンを使用して製作されたローテーブルをメラミンのカタログで見たことがあるのですが、高級感がありとてもかわいかったです。お店にはあまり見ないものもDIYでは製作できるので、自分好みの家具を製作してみたいです!
気になった方は是非、調べてみてください!
執筆者:近藤(オフィスSOYAMA広報担当)
2022年入社。会社のHP・SNSを更新しながら現場管理や家具製作の勉強をしています!
私の自己紹介記事はこちらからご覧になれます!